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零香:さっきから向こうの方で斬撃音と悲鳴が聞こえてくるんだけど、浪は大丈夫かしら?
散:大丈夫だろう。無論、オリヴィエの逆鱗に触れていなければの話だが。
ヴァン:ちょい、微妙じゃね?
涼:一応オリヴィエがブッた斬るのは人に仇名す魔物と無礼な奴と長月だけだから大丈夫だとは思うけど。
優花:(どうして、オリヴィエさんとラティーシャさんとヴァイスさんを含めれば館で1・2を争う危険集団の中に私がいるのかしら……)
「すぐに質問」ではなく、自力で解決する努力も必要です
散:俺達が活躍するのは小説だけではなくゲームもだ。管理人が作っているアドベンチャーゲームに出演している。
ヴァン:ネットなんかで配布されてるソフトを使えば誰でも作れる。そして完成品も簡単に配布できる。必要なのは制作者の根性くらいだな。
涼:ここの管理人、最初は吉里吉里2で作ってたくせにタグが難しいって挫折してライブメーカーに乗り換えたからね。
ヴァン:(まあ、製作自体諦めなかった時点で根性はあると思うけどな)コンピュータのプログラムでもよくあることだけど、問題なのはバグが発生したときだな。バグの発生はやっぱり制作した人間に責任があるから、もし発見したら教えてくれるとありがたいし、時間が許す限り訂正だってしていく 。
零香:あら? このゲーム、ここから進まないわ。バグかしら? 掲示板に……。
散:零香、すぐに「これどうすればいいんですか」と管理人に聞くのはやめておけ。
零香:え? さっきヴァンさんバグ報告はありがたいものだって……。
ヴァン:確かにそうなんだけどさ、配布したばかりの頃はまだしも、製作・配布からしばらく時間が経過したゲームは既にそのバグについて対策した後ってことが多いんだよ。回避方法とか、掲示板や専用のページに記載されてることが殆ど。だから一度目を通すなり、検索するなり自力で解決する努力もしてほしいわけよ。
涼:配布した人間にバグ処理の責任があるっていっても、何度も同じこと聞かれるの面倒だしね。この点に関しては、 訪問者同士で助け合う掲示板を別に設けているところもあるし。
優花:切実なんですね。
ヴァン:管理にはオウムじゃないから同じことを繰り返し聞かれると流石にどーにかなる。バクについてはなるべく自力で。掲示板の過去ログ検索したりFAQを見て、それでもまったく載っていない、回避できないバグなら報告な。
優花:間違っても回避方法を別のサイトで尋ねちゃだめよ。ゲーム制作プログラムソフトの配布元とかに「こういうゲームのここのバグはどうすればいいですか」なんて言語道断。相手に迷惑がかかるし、自分で解決できなかった管理人が怒られるわ。
散:無料で配布=責任はダウンロードした人間。もしそれが嫌ならダウンロードするのを控える。フリーウェアは基本的にノーサポートだ。
涼:ぐだぐだと「管理人がしっかり作らないから」なんて説教されてもね、管理人がいじけたり、憂さ晴らしが増えたりで、結局次回作の制作時間が大幅削減するだけだよ。だから、オンラインソフトの不具合は、あくまで制作者のサイト内で解決するよう努めてね。他に広げないように。
「わかりません」だけではわかりません
零香:あら、管理人宛てのメールがきてるわ。
件名
わかりません本文
わかりません
涼:……一言だけだね。
零香:ゲームの進め方か攻略法のこと、かしら……?
優花:何これっ!?これじゃあ何がわからないのかわからないじゃないっ!! 主語もないワケェッ!? しかもこれ メルアド見てみたら十夜のじゃないのっ!!
散:ゲームの進め方や攻略法を聞くときには「わからない」だけではどうしようもないな。「作品名」は必須として「どのあたり」「ここで行き詰まっている」「ここまで進めた」等状況を具体的に挙げてくれると答える側も助かる。
ヴァン:ゲームの攻略はメールで管理人に聞くより掲示板に書き込むと親切な妖精さんが答えてくれることもあるぜ。妖精の話はさっき俺とかが話したやつな。メールだと「また同じ質問……」って管理人がヘコむこともあるし。楽しい読書感想文付だと嬉しくなっちゃうかもよ?
散:掲示板に書き込むときにはその掲示板がゲームのネタを書き込んで良いものかどうか確認を忘れないことだ。サイトによっては攻略掲示板なんかを 設置している所もある。ましてネタばれ厳禁掲示板に迂闊に書き込むと管理人や他の訪問者がヘコむ。ネタバレ書き込みはタイトルにも気を配るように。
優花:それから、チャットで攻略を聞くときには、特に気をつけて。これはゲームを進めていないヒトの楽しみを奪うだけじゃなくて、管理人としても困るわ。チャットは発言の削除ができない分、ネタバレを止められないし。まあ、館はチャットを設置する予定はないけど。
零香:推理ゲームなんかじゃ特にそうだと思うけど、キーワードなんかを後悔されると制作者の意図を無視することになるわ。「せっかく秘密にしていたのになんで公開なんか……」とか……フフッ……フフフフフフッ!
優花:れ、零香さん……?
涼:楽しみを奪わない程度にヒントを出してくれるとありがたいよね。「そのキーワードは○○だよ」って直接いうより「□□まで進めると、自然に分かりますよ」って誘導するとか。
散:クリアした人だけへのお楽しみキーワードや制作者が秘密にしているトリックネタなど公開されては本当に困る。それによりヘタすれば制作者最終奥義「公開中止」を使わなければならない場合だってある。互いに嫌な気持ちにならないよう気をつけることだ。
ヴァン:んじゃ、まとめ。
1・バグ報告は掲示板にしましょう。回避策の問合せはとことん調べつくして、できなかった場合に限ります。
2・メールは具体的に書きましょう。なお読書感想文つきだと制作者に「薬草を使った」のと同じ効果を与えられます。
3・攻略掲示板を有効活用してください。
4・チャットなどでネタバレ厳禁ネタを公開しない。
こんな感じだな。涼:それから、基本的なことだけど書き込むサイトを間違えないこと。ちゃんと配布元サイトにね。
優花:あの、さっきから零香さん俯いて笑ってる状態のままなんですけど……。
管理人の場合は、手間がかかるのでご勘弁してほしいです
零香:フフフッ……フフフフフフッ!
散:戻って来い、零香。
零香:(ハッ)やだ、私ったらまた……///
涼:恥ずかしがってるところ悪いけど、掲示板にこんな書き込みがあったよ。
件名
お願い名前
ニャアメールアドレス
*****@####.jpメッセージ
こんにちわ。
○○(ゲーム作品名)とても楽しかったです。
作り方の参考にしたいのでソースを見せてください。
優花:また十夜の書き込みじゃないっ!!
涼:まあ、楽ではあるだろうけどね。でも、猿真似して作っても面白くないと思うよ。
ヴァン:そういうこと。ホームページのタグなんかでも、最初は意味も分からずコピペしちゃったりしてただろうけど、使っているうちにタグの意味がわかるようになるだろ? それと同じように自分で扱えないコマンドやタグを見ても結局使いこなせないと思うぜ。こういうのは徐々に慣れていくか、制作ソフトのサポートを利用しような。
涼:管理人はFrontPage使いだけどね。
ヴァン:細かいことは気にすんな。興味本位で見たいとも思うかもしれないけど、レベルとしては「あなたの机の引き出しを見せて下さい」並の好奇心だな。
涼:それ通用しないかもね。管理人、前に保険証に用があって父親の引き出し勝手にあけて怒られてたけど、なんで怒られたのか未だに理解できてないし。
ヴァン:羞恥心の欠片もねぇのか、管理人……。まあ、とにかく管理人が公表したくないっていっている情報について、ひつこく食い下がるのは止めような。
自分で作ったゲームのデバッグさえ嫌なものです
零香:また、書き込み見つけたんだけど……。
件名
お願い名前
ニャアメールアドレス
*****@####.jpメッセージ
こんにちわ。
ゲーム作ってみました。デバックして下さい。
優花:自分で作ったゲームのデバッグさえ嫌になるのに、どうして他人のゲームのデバッグしなきゃいけないワケっ!? しかもまたまた十夜の書き込みだしっ!!いい加減にしなさいっ!!!
散:ゲーム制作できるからといって、ゲームに関することを何でもやってくれるってわけじゃない。これはゲーム配布するようになっていわれた困ること、だな。
ヴァン:彼女がいったようにいくらゲーム制作に慣れているからって、こんなこと頼まれても困るんだよな。管理人は自分の趣味でゲームを作っているだけで、本業でもなんでもないんだし。
零香:他にも「ゲーム作りました。やって下さい」。ほとんどデバッグして下さいと変わらないけど、自分の趣味じゃ無いゲームをやるのって、苦痛以外のなにものでもないの。
優花:デバックなら自分のサイトで募集っ!! 自分のゲームをやってほしいならvectorやフリームなどのサイトに登録しなさいっ!!
涼:まあ、これに関しては例外もあってね、もしそのサイトのキャラクターを使ったゲームであれば、やっぱりお借りしたことへの礼も兼ねて完成報告とダウンロード方法を教えてあげるといいよ。もちろんちゃんと「お借りする」ということを伝えたうえで、しかも良識的な使い方であることが前提だけどね。
零香:それから同じゲーム制作者として意見を聞きたいなぁって思った時は、「ダウンロードして下さい」じゃなくて「作ってみました。よかったらどうぞ」ってお誘い程度のメッセージを送るといいわ。そしたら「あ、じゃあやってみようかな」って気分になるもの なの。
散:何事も強制はいけないということだ。
掲示板避けること編第二弾です
零香:またこんな書き込みが……。
件名
お願い名前
ニャアメールアドレス
*****@####.jpメッセージ
こんにちわ。
○○(ゲーム作品名)とても楽しかったです。
次のゲームはいつできるんですか。
優花:いい加減にしなさいっ!! しかもこれ、あたしたちがやった掲示板避けること編で教えたことでしょうがっ!!!
涼:とにかく、復習の意味も込めて私達でもう一度。確か「制作意欲を無くさせる書き込み」がったかな?
ヴァン: そうそう。楽しみにしてくれるのはありがたいんだけどなー……。管理人はそれだけを作るために生きているわけじゃないんだ。ゲームメーカーの社員じゃないんだからさ。ほぼ完全に個人作成。趣味の範囲。「作ってみました。できました。よかったら遊んでね」っていうレベル。
涼:大抵の人は一人で作成しているのに、急かされてもね。もちろん、期待してくれてるのは嬉しいけど。
零香:いい音楽が見つからない、良い背景が見つからない等技術的な停滞から、現実に時間が取れない問題まで、 色々あるの。「いつできるんですか」と聞かれても答えようがないわ。実際にゲーム会社が発売予定日を延期したらユーザーとしては不満だと思うけど、個人の趣味の範囲で作成しているものに苦情をいってもしょうがないのよ。
散:なに、そんなに不満であれば自分で作ってみることだ。どれだけ根気の要る作業かすぐわかる。まあ、もし一人で制作日数をほとんどかけずに万人を唸らせるゲームを作れるのであれば管理人も恐れ入って制作を進めるかもしれないが。
涼:だからって「そんなに進まないなら、手伝いますよ」はまさしく余計なお世話。自分で作るから楽しいんだよ。
ヴァン: 熱烈に自分を売り込むのは勘弁して欲しいよな。売り込む前に自分一人でゲーム作ろうな。それが唸るような作品だったら、寧ろこっちの方が「一緒に作りませんか」なんてお誘いしちゃうかもよ?
零香: 「いつか王子様が」じゃないけど、いつか自分の好きなフリーウェア作家さんからお誘いがかかるまで、自分のスキルを磨くの。気がついたら自分の方が相手の作家より有名になってたりして(笑)
ヴァン:作風とか、ゲーム内容の機密保持――なんてたいそうなものでもないけど、一人で作っていれば作りたいときに作れるから気楽だしな。だから一番嬉しいのは「頑張ってね」の一言だな。
涼:そして他にもヘコむのが「批評」。自分の作品を「いいもの」にしていくために、「批評OK」ってしてるところも結構あるけどね。
零香:でもね、書き方と程度にもよるの。
「イベントの発生方法が難しかったです(泣)」
って、いわれたら
「あー、すみませ〜ん、次回はもすこし簡単にしてみますー」
なんて会話も弾むし、制作意欲に火がつくわ。でも
「イベント分かりづらいのが難点。ユーザーを困らせているとしか思えない」
なんて通りすがりの名もなき人とか、来るたびに同じ人から似たような批評をされたら……。散:零香、暴走はしないでくれ。他にも
「何であのキャラ出さないの? 手抜き? 演出にしてもつまんない」
等もだ。サイト巡りの基本でもあるが嫌なら忘れろ。ヴァン:なかったことにして、忘れちゃうのが一番だよな。「改善してほしい」っていう善意より、「ツマラナイ」っていう悪意が見え見えの批評は、ホント御勘弁。
零香:そのゲームをやってみてなんだかイライラしてきたってことは相性が合わなかったってことなんだし、好きだからこそ改善してほしいなら言葉を選ばないと。
ヴァン:そうそう。制作者にしてみれば自分勝手好き勝手に公開してるだけ。でもやっぱユーザーさんの反応は気になる。フクザツな乙女ゴコロってな(笑) 媚びはしないけど褒められればヤシの木にだって登っちまう人が多いから、ホントに好きならポジティブでな♪
「フリー」「シェア」「メールウェア」
ヴァン:ところで、今更だけど「フリー」ってどういう意味でしょう?
涼:ホントに今更だね……。《無料、自由》。だから「フリーウェア」とか「フリーソフト」って書いてあるゲームは無料で利用できますっていう意味だよ。
ヴァン:そういうこと。もちろんネットに接続している間は通信料がかかるから……「+ダウンロード中の通信費は含みません」ってとこだな。あくまでソフト自体は金銭のかかわるものじゃあない。
涼:フリーの意味が分かっていれば当たり前だよ。それに、もし有料ならもっと面倒な操作が必要になるよ。
散:何の手続きをせず、ただダウンロードしただけなのに後日料金の請求がきたらまず詐欺の疑いがある。その場合は最寄りの消費者センターへ行くことをお勧めしよう。有料であれば大抵「送金方法」等がある筈だ。有料なのに有料とわかるようにしていないソフトは詐欺だから警察だ。
涼:だからフリーの意味が分かっていれば何も問題ないけど。
ヴァン:まぁ、フリーという言葉はなんとなく分かっていても、freeってあっさり書けない。つまり、お子様だったら「フリーって、何」って聞きかねないからさ。
零香:じゃあ、お子様向けに。「シェアウェア」「シェアソフト」は有料。「メールウェア」は制作者にメールで知らせたしたうえで利用できるソフトよ。
涼――っで、なんでここでこんなことを?
ヴァン:実はさ、さっきこんな書き込みがあってさ。
件名
質問名前
ニャアメールアドレス
*****@####.jpメッセージ
こんにちわ。
気になっていたんですが、フリーウェアって、お金が必要なんですか?
ヴァン:こりゃもう、パソコンの前で仮死状態になるしかないよなぁ……。
涼:「危険が危ないんですか」「骨折が折れたのですか」と同レベルの質問だね。
散:しかもまたあの少年からの書き込みか……。
ヴァン:――で、「フリーウェア」っていうのは、ノーサポートだよん♪って開き直りできるものなんだぜ?でもあんまりだからってんでサポート掲示板を設けていたり、FAQ作ったり……まあ、あくまで制作者の「厚意」で「好意」なんだよなぁ。
散:金にこだわってる訳ではないが、やはり「シェアウェア」よりは責任は軽い。丹精こめて作った「お手軽無料ゲーム」だ。だか らケチつけたり制作せかしたりは言語道断だ。
ヴァン:まぁ、シェアウェアにはシェアウェアなりの責任ってのがあるよな。でも敷居が高い分お客様は分別のある人だったりするんだよな〜♪
散:だが逆に酷さもレベルアップしたりする。
「お宅のゲーム、インストールしたら壊れました。金返せ」
「金取ったんだから、懇切丁寧に説明しろ」
こちらは壊すつもりで作ったわけではないし、全購入者の内のたった一人に発生した出来事に対してまで責任はとれない。おまけに「お金を払った=お客様はカミサマ=制作者は土下座してでもカミサマのいうこときくべき」といった極端な脳内変換する者もいたりする。ヴァン:楽しんでほしいけど、別にコチラから頼んで「遊んでくれ〜」と土下座したわけじゃない。シェアにいたっては「買ってくれ」なんて頼んでない。だからさ、選んでくれたことに感謝するし、できる限りのバグ対策はするぜ? 壊れたってのもまぁ、 再現性があればちょっとは考えるかも……。デジタルな世界にもかかわらず「相性」なんて曖昧なのもある世界だしなぁ。
涼:でも、あくまで「個人の趣味」であって「企業の商品」じゃないよ。 「おんぶに抱っこのサポートは期待しないでね」と顔で笑って心で一刀両断。
ヴァン:陰険だなぁ……。
零香:あの、優花ちゃんのことなんだけど……。
優花:ふふふ……あたしがあれだけ掲示板避けること編でみっちり教え込んだっていうのに、なんで学習しないのかしら、あの猫野郎は。だいたい昌人も昌人よ。あいつがいつもそばにいながら、なんでこんな……。いつも、一緒……。いつも、一緒……。いつも……一緒……。
零香:「フリーウェアって、お金が必要なんですか?」の書き込みを見てからずっとこうなの……。
散:まるでダーク時の零香だな。
涼:最強集団予備軍ってところかな。
ヴァン:恋だなぁ。