交易都市リューン


 概要

 トラキア王国の一都市。旧文明の遺跡の下に作られた。帝国内の交易路の中継点であり、また近辺に古代遺跡が多く散見されるため、冒険者と商人の町として栄える。大型の城壁を備えており、古くは帝国南東を覆うトラキア森林地帯などからの脅威を防ぐ拠点の一つであった。現在は治安もそこそこ安定しており、帝国支配下にあるものの、友好国として自治権を認められているので非常に暮らしやすい。人口は2万数千人程度の大都市である。
 

 リューンの施設

リューン評議会
 リューンの政治はリューン市長を含むリューン評議会と言われる議会によって行われている。
 評議会は、通称八人会と呼ばれ、4人の貴族と4人の豪商から成り立つ。それぞれが、拒否権を持ち、評議会の出席者全員の意見一致で決定される。欠席者は拒否権を行使できないが、正式な代理人による行使は有効である。

リューンの闘技場
概要
 リューンの闘技場では、大武闘大会(年に1回)や拳闘大会(年に数回)などのイベント(闘技とは限らない。過去に盛大な結婚式などのセレモニーに使われたこともある)が開催される闘技場。イベントがない間は、拳闘士や兵士の訓練場に利用される。また、有志による技能伝授や武器防具の販売・整備なども行われている。
 常駐する戦士は意外と少ない。レベル5以上は関係者をかき集めても10人いるかいないかであり、理事は戦士ですらない。ちなみに師範のレベルは7である。
資本
 「賢者の塔」が運営資金の三分の一を出資している。これは、古来魔法使いの背中を守るモノが戦士であったことに対する敬意と、今後も自らを守らせる力は戦士である、ということを示唆している。事実、賢者の塔の守備隊は闘技場出身者がほとんどである。
資格など
 闘技場は会員制をとっていない。基本的に誰もが利用できる。4年に1回開催される以外にも各種イベントなども行われ、「リューンの闘技王」の称号は最も栄誉ある称号の一つであり、大武闘大会の優勝者に与えられる。
大闘技大会
 大武闘大会は、一般の参加者を募り行われる。個人戦以外に6人までのチーム戦があり、魔法使いなども制限付きで参加できる。古代ローマのような血なまぐさいものではなく、基本的に対戦者を殺してはならない。特に致命傷を与えるような呪文は、学連から派遣された魔術師団により、カウンターされ、詠唱者や詠唱予定者はその場で失格となる。ただし、殺しても通常失格になるだけで、故意によるものでなければ罪に問われることはない。
 個人戦で勝ち抜いたものは、大概側が用意したゲストとエキシビジョンマッチを行う権利を得り、勝者は「リューンの闘技王」の称号と、多額の優勝賞金その他を手に入れることができる。

賢者の塔
 魔術師学連リューン支部。学連直轄の施設で、魔法の研究を行っている。リューンは冒険者の町としても有名なためで、冒険者相手の商売も行っている。
 賢者の塔は魔法学院と呼ばれる施設を有している。ただし、会員制であり、入会には家柄や高い入学金などが必要になる。そのため、実際に学院で教えていることは、貴族や大商人の息子など、資産家の教養の範囲を出ない。彼らを教える講師の大半はレベル2〜3程度の実戦経験のほとんどない古ネズミである。
 ただし、素質のある者に対しては、特別に魔法の教授を行っている。塔最強の魔法使い(レベル8のディビナー)が相手の運命を感じ取り、特別入会を許可するのだ。彼らを教える教官は、特に優れた資質をもった者たち(レベル4〜6相当)である。

精霊宮
 詳しくはその他の組織の項参照

盗賊ギルド
 詳しくはその他の組織の項参照

聖北教会リューン支部
 詳しくは聖北教会の項参照
 

 大図書館

 トラキア大公、その他貴族の寄贈により作られたリューン最大の図書館。宗教書や学問書、胸躍る騎士道物語や歴史書、演劇台本なども存在する。基本的に本の貸し出しは禁止されている。
 

 銀行

 幾つかの銀行(金融機関)が存在する。ただし、それらの機関は基本的に冒険者に金を貸し出さない。預けるくらいしか利用価値は無いだろう。
 

 雑貨店

 傷薬などを売っている店。リューンではクロフォード商会の力が強い。冒険者ギルドと繋がっており、冒険者が見つける『価値ある発掘品』を捨て値同然で買い取り、好事家連中に凄い額で売りつけているらしい。
 

 下水道

 リューン全域に張り巡らされている下水道。リューン清掃局が管理を行っていおり、バックに下水道ギルド(その他の組織参照)が控えている。下水道は非常に広く、正確な地図は作成されていない。旧文明時代の設備をそのまま利用しているらしく、最深部には下水道を動かす魔法の装置があるらしい。これまでも色々な古代遺産が見つかっている。
 

 リューンの大通り

木の葉通り (「伯爵様の紅い薔薇」「機械仕掛けの番犬」)
 リューンきっての高級住宅地。魔法学院の講師や高名な賢者、貴族など堂々たる人物が住まいを連ねている。

マタタビ通り(「家宝の鎧」)
 冒険者の宿から徒歩十分とかからない場所にある。主に下級貴族が住居を構えている。王宮勤めの騎士であるリヒャルト卿の住まいもここにある。

紫陽花通り
 商業地の多い通り。ゴンザレス商会があり、薬草の運搬などを行っている。

リューン中央広場
 多くの通りを連結する中央広場。祭りなどはここで行われる。
 

 リューン近くのスポット

冒険者の宿
 この町の北門すぐのところにある宿。冒険者ギルド所属。プレーヤーの冒険者達がここに泊まっている。

六角沼(旧き沼の大蛇)
 リューン南西部にある未開発地域。湿地帯。かつて、魚人が住んでいたとされる。この沼でしか採れない食材があり、それを採って生活の支えとしている人がいる。