ジバクくん

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  無題2  

アリババ「ねェねェ爆、心理テストやらない?」

爆「は?何を突然言い出すんだ?」

ピンク「今ね、学校中で心理テストがはやってるのよ。

    けっこう当たるのよ」

爆「ふうん」(←興味ナシ」)

デッド「何の話ですか…?」

アリババ「あらデッド、めずらしいじゃない ヌッとあらわれないなんて」

デッド「カイくんに怒られましたから…」

ピンク「今ねェ心理テストの話してたの」

デッド「心理テストですか…。でしたらおもしろいのを1つ知っています…」

アリババ「へェ…どんなの?」

デッド「あなたは友人から一匹子犬を貰いました…」

ピンク「うんうん」

デッド「その仔犬に名前をつけて下さい…。ただし、友人の名前です…」

アリババ「そうねェ、アタシだったら」

デッド「口に出さない方が身のためですよ…」

爆「で?結局どういう事なんだ?」

デッド「“犬”というのは、手っとりばやく言ってしまえば“下僕”です…。

    ですから犬につけた名前の人を“自分の下僕にしたい”と

    いう欲望のあらわれなんです…」

3人『シィィィーーーーーーン』

デッド「おもしろいと思いませんか?」

「おもしろい事あるわけないだろーーーーッ!!!」

デッド「そうですか…?実は同じものを炎先生にもしたんですが…

    聞きたいですか…?誰の名前が」

ピンク「聞きたくない聞きたくない聞きたくないィィィッッ!!!」

アリババ「ピンクおちついて」

爆「オマエひまだからってピンクをからかって遊ぶのはヤメロ。

  どうせその心理テストも作り物だろう?」

デッド「おや、バレてましたか…」

爆「当然だ。そんなカンタンに人の心がわかるわけないだろう」

デッド「たしかにそうかもしれませんが、あながち嘘でもないと思いますけどね…。

    人間というのは嘘をつくのが上手な動物ですから…」

爆「何が言いたい…?いいかげんにしないとなぐるゾ」

デッド「羊の皮をかぶった狼もいるって事ですよ…。

    気をつけないと、喰われるのはアナタかもしれないんですよ?」

爆「雹の事を言っているのか?」

デッド「さあ…?そこまで教えてさしあげる程、僕はおせっかいじゃあないんです…」

爆「充分におせっかいだな…」

デッド「僕もそう思います…。でもコレが性分なんですよ…」

アリババ「ところでデッド。次あなたのクラス移動じゃなかったかしら?」

デッド「そう言えばそうですね…。つい長居をしてしまいました…」

〔デッド、教室の外に出る〕

デッド「炎先生も大変ですね。ホレた相手があんなにニブイなんて、

    しかもまだまだ子供ですし…。いっその事雹のように

    押したおしてしまえば楽になれるかもしれませんね…」

まわりの生徒「…………」(コイツにかかわったらダメだダメだダメだ。

         明るい青春がおくれなくなるゾ!)

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