ジバクくん

モドル | トジル | ススム

  昼休み  

ピンク「そう言えばもうすぐ文化祭よね。

    うちのクラスは何をやるのかしら?」

カイ「それを今日の学活の時間に決めるんでしょう。

   爆どのは何がやりたいですか?」

「“文化祭”って何だ?」

   ピンク、カイこける

爆「どうかしたのか?」

ピンク「あっきれたーーッ!アンタ“修学旅行”

    だけじゃなく“文化祭”まで知らないのーーッ!?」

カイ「“文化祭”というのは生徒たちだけでやる

   お祭みたいなものですよ」

ピンク「初等部1年から三年全員でやる

    ビッグイベントの1つなんだから」

爆「ふうん。楽しいのか?」

ピンク「楽しいからやるんじゃない!

    タコ焼きや焼きソバ食べたりゲームしたり」

カイ「そう言えばピンクさんのクラスは去年何を

   やったんですか?」

ピンク「アタシ?…デッドと同じクラスだったから

    占い屋やったわ…」

カイ「そう言えばそうでしたね…。デッドの占いを

   受けたばかりに、カップルが18組別れたとか…」

ピンク「18組じゃないわ…。19組よ…」

爆「そんな占い、わざわざ受けるなッ!」

カイ「そりゃそうですね」

ピンク「でもしかたないわよね。デッドの占いって実際あたるし」

爆「どうせアイツの事だから小細工の1つや2つ

  してるに決まってる」

デッド「聞きずてなりませんね…」

3人「ぎゃあああッ!?」

デッド「いくら爆くんだからって、そんな事

    言われると怒りますよ…?」

爆「スマン…。悪かった」

カイ「めずらしいですね。爆どのがあやまるなんて」

ピンク「あやまらなかったら、アンタみたいに五寸クギ

    打たれると思ったからじゃない?」

デッド「ところで何の話をしていたんですか…?」

カイ「文化祭の話です。デッドはまた占い屋ですか?」

デッド「さあ、去年の事がありますから…」

ピンク「たしかに…」

デッド「でもたのまれればするつもりですから…。

    今年は20組めざしますよ…」

3人「めざさんで良い!めざさんで!」

デッド「ところであなたたちのクラスは何をするんですか?」

カイ「まだ決まっていません。今日決めるんです」

デッド「なんでしたら僕のクラスと一緒に

    お化け屋敷でもしませんか…?」

ピンク「でもお化け屋敷って基本的に初等部は

    やらせてもらえないんじゃなかったかしら?

    昔どっかのクラスが事故って禁止されたって

    おばーちゃんから聞いたけど」

カイ「それからいろいろあって中等部のみ

   許可されたんですよね」

デッド「そう言えばそうでしたね…」

3人(ボソっと)「でもデッド1人がいれば

   その辺のお化け屋敷より恐い…」

デッド「何か言いましたか?」

爆「別に」

デッド「あ…」

ピンク「どうかしたの?」

デッド「来ましたね…」

カイ「何がです?」

ライブ「デッドォー♪やっと見つけた♪」

アリババ「もう逃げられないからねッ!」

デッド『カーンカーンカーン』

アリババ「イダダダ…!」

ライブ「アリババちゃん大丈夫?」

デッド「ライブ、僕は嫌だと言ったでしょう…。

    いいかげんにして下さい…」

ライブ「なんで!?昔は一緒におそろいの服

    着てくれたじゃない!!」

デッド「だからといってフリフリのメイド服

    なんて絶対来ません…」

ライブ「大丈夫だよ。似合うから♪」

デッド「何を根拠に…」

爆「STOP!オレたちにもわかるように説明してくれ」

カイ「いったい何がしたいんですか?」

デッド「ライブは僕におそろいのメイド服を着ろって

    言うんです…。文化祭の余興でね…」

ピンク「メイド…?」

ライブ「そうだよ♪だからサイズはかるために

    追いかけてたの♪」

アリババ「体力がないって言ったわりには逃げ足

      早いじゃないッ!」

デッド「走ってませんから…」

カイ「は?」

デッド「いえ、こっちの事です…」

キーンコーンカーンコーン♪

カイ「チャイムがなりましたね」

アリババ「えー!?もうなっちゃったのー」

ライブ「バイバイ、デッド アリババちゃん♪」

デッド、アリババ退場

爆「ライブなぜデッドに女装なんかさせたいんだ?」

ライブ「えーとね、一緒にメイド服着たいだけ」

ピンク「ついでに“だっちゅーの”とかしたり〜?」

ライブ「あッ それ良いね♪」

3人「………」

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