「兄ちゃんっ!」
兄、だと?
俺があの小僧の兄だと?
そんな訳ない。
そんな事、ある訳がない。
確かに俺は昔の記憶がない。
宇宙盗賊をしていた以前の記憶がない。
MAXという名も、自分でつけた名だ。
ボムの投げ方は、記憶がなかった時からのものだ。
風船ボムは、俺の記憶の片隅に残っていたオリジナルの技だ。
だが、それだけの事だ。
只の偶然だ。
だからといって俺があの小僧の兄である訳がない。
あの小僧にこんな感情を抱く俺が、奴の兄である訳がない。
いくら記憶がないからといって弟に、こんな感情を抱く訳がない。
それなのに
頬に伝う、コレはいったい何なんだ……?
END
亮祐:実際は「電撃サンダーボンバー!」を見て何故か思いついてしまったネタ。どうやら管理人は心の奥底ではまだマイティは死んでいないと思っている
ようです。完全パラレルだろうが、いいや、書きたいものを書くっ!
BGM:『エアーポケット』/中谷美紀