ボクがお客さんとしてサイバー都市にいることが決まってすぐのこと。
「――で、の部屋とかどうする?」
言い出しっぺは家電会社その1ことパナだった。
「ここはゲストルームがないし」
「俺達の内誰かの部屋ってワケにもいかないしなぁ」
「う〜ん……」
その1とその2と中古車が考え始めていた。
突然ボーボボの世界に着ちゃったので家の帰り方が解らない以上ここで寝泊りするしかないのだけど、部屋がなくて困っていた。
でもこんなに大きなとこなのにどうしてゲストルームがないんだろう?
そもそも、ゲストルームってなんだろう?
ボクが疑問に思っていると今度はギガたまが言い出した。
「別にいいじゃん。俺の部屋で一緒に寝れば」
「俺がついさっきいったこと聞いてなかったんすか?」
「第一、ギガさまの部屋夜になると女子二人と18禁でしょう? 教育に悪いですよ」
せめてあと3年は待たないと
読書家が付け足した言葉だった。
どうするかどうするかとみんなが話し合ってる。
だから、ボクは言った。
「ボク、読書家のトコがいい」
「はあ!?」
リュウガがボクの言葉に反応した。
「やめとけ!! いくらおまえがガキでも男は狼なんだぞっ!!」
「? 読書家、どう見ても人間だよ? ヒューマン、ヒューマン」
「そういう意味じゃねぇよっ!!」
リュウガの声が荒げてる。
どうしてそこまで反対するのかな?
でもボクは
「読書家のトコがいい。本たくさんあるし」
「へ? 本?」
リュウガが首を傾げてた。
「ほら、首領パッチとー、天ちゃんとー、魚雷センセーが戦った詩人の処刑部屋ー。デッカイ本いっぱいあるでしょ?」
一度読んでみたかったんだ。
ほら、本がデッカイってことは字もデッカイってことだから。
「あ、そ……」
疲れた、とい言ってリュウガはその場に蹲った。
なんで疲れたのかな?
「それにしても、いい度胸だよね? 龍牙」
「―――っ!!」
読書家の言葉にリュウガの顔が真っ青になった。
なんでだろう?
その後、とりあえずその日は読書家の処刑部屋で寝ることになった。
朝になって、皆がいる所に行った。
「おっはよー」
「おはよう、」
お茶を飲んでるみんなにおはようを言ったら一番に読書家が答えてくれた。
「よく眠れた? 本は読めた?」
「うん。思ったとおり字ィデカかったし、読みやすかった」
だから一気に読んだ。
読書は好きだけど、小説って大概字が小さいから読むのに根気が要る。
だから最近読むのは児童書と絵本ばかりだった。
特に好きなのはポ○ラ社の地獄○霊界通信と、かいけつゾ○リが旅に出る前のシリーズほうれ○そうマンと、1○匹のネコと、か○すのパン屋さんだ。
ハ○ー・ポッターも呼んだ事はあるけど、あれは文字がちょっと小さいからちゃんと読めてない。
「あとこんなのも見っけて読んだー。ここへ来る前に通りかかった部屋のベットの下にあったほーん」
右手に持ってた本を掲げた。
その途端、みんな盛大にお茶を吹いた。
「ゴフッ! ゲフッ!」
「大丈夫? J」
「んなもんガキが読むなっ!!」
リュウガが真っ赤な顔で慌ててボクの右手のエロ本をひったくった。
「しかもこれ、俺のじゃねぇかーーーっ!!!」
「あー、リュウガのだったんだー。おもしろかったし、大丈夫たよー。中学の時に友達の部屋で友達のお父さんのエロ本読んだことあるし。それに年齢的にはもう読めるからOKー」
「そういう問題でもあるけど、それだけじゃねぇよっ!!!」
リュウガが声を荒げてる中、読書家が話し出した。
「ねぇ、今中学の時にっていった?」
「うん、いったよ」
「じゃあ、今はもう中学生じゃないってことだよね?」
その言葉に全員が止まった。
「そうだよー。雛城学園高等部定時制4年生。18さーい」
―――ガチャンッッッッッ
みんなの手にあったティーカップが一斉に落ちた。
「だ……」
「だ?」
「だったら、歳相応の言動をしろっつーのッ!!!!」
リュウガの怒声が響いた。
なんで怒られたんだろう?
そしてギガたまは笑い転げてた。
あの後知ったけど、リュウガの怒声はサイバー都市中に響き渡ったそうです。
END
亮祐:管理人です。ひさしぶりにこちらのドリームを書きました。またとんでもないことになりました。
翔:とんなでもないじゃすまないって!!
亮祐:夢主紹介で年齢を書かなかったのはこれが理由です。ちなみに今回の好きな本は管理人のですし、エロ本の話も実話です。トリップシリーズは管理人の実話もいくつか織り交ぜてお送りしております。次回は詩人と語り合う予定です。ではこの辺で。
BGM:なし