Mix Dream

よろしくおねがいします

 塔の最上階。
 奥の方にソファーに座ってる三人。
 男の人が両脇に綺麗な女の人を二人を置いてこっちを見てる。
 重々しい雰囲気が漂っていた。

「あ、ギガたまだ」

      ―――ガタタンッッッ!!!

 ボク以外のみんながズッこけた。
 リュウガと中古車が詰め寄った。

「おまえギガ様に対してギガたまとは何だっ! ギガたまとは!」
「ダメ? じゃあ芸術バカ
「もっとダメだってっ!!」

 流石にダメかぁ。
 じゃあ芸術帝王はどうかな?
 でもやっぱギガたまがいいや。

「ちょっとアンタ! ギガさまに対してなんて口の聞き方っ!」
「なめてんじゃないよっ!」

 ソファーの女の人二人が怒ってる。
 わ〜、ギガたまのそばにいた女の人だ〜ホクホク(* ̄∇ ̄*)

「キレイだね」
「「え?」」
「キレイな人は怒っててもキレイ」

 女の人二人、顔が真っ赤になった。
 アレ?

「ボク、変なこといった?」
「いや、単刀直入に口説かれて照れてるんだよ」

 ボクには読書家の言う意味がよく解らなかった。
 口説いてないんだけどなぁ。
 ボクはただ思ったことを言っただけなのに。
 首を傾げてるボクを見ながら読書家は楽しそうに笑っていた。

「……く……はは……」

 ギガたまが吹き出していた。
 さっきからずっとこらえてたみたい。

「おもしろいじゃん、おまえ」
「実はボク、小学生の時に熊を倒して人間万国ビックリショーに出たことがあるんだ」
「「「「「「「ええっ!?」」」」」」」
「嘘でーす」
「「「「「「「だよね」」」」」」」
「万国ビックリショーだけね」
「「「「「「「熊は倒したんだっ!」」」」」」」Σ(゜ロ゜;)!!

 みんな同じリアクションをありがとう。
 正確には二人だけ違った。
 読書家は相変わらず楽しそうに笑ってるし、ギガたまも笑いを堪えてる。
 ギガたまがソファーから立ち上がった。
 そしてこっちへ歩いてきて、ボクの目の前で止まった。

「おまえがどんなオブジェになるか……楽しみじゃん。なぁ? ボウズ」

 見上げるボクの頬を触ってニィ、と笑った。

 え?
 ボウズ?

「ボク、だよ?」

      ―――チュッドーーーンっっっ!!!

 今度はみんなフッ飛んだ。

 リュウガが詰め寄った。

「おおおおおお女ぁっ!?」
「そうだよー? ハイ、証拠ー」
「ブッ!」

 再びリュウガがフッ飛んだ。
 服をたくし上げただけなのに。

「解ったからしまえ! しまえっ!」
「むしろ見せちゃダメだってっ!!」
「は〜い」

 リュウガと中古車に言われて元通り服を整えた。

「やっぱり女の子だったんだ」
「読書家はちゃんと解ってたんだね」
「僕の処刑場へ引っ張り込んだ時に胸触っちゃったからね」
「セクハラですよ!?」(゜д゜lll)
「クルマンナイスつっこみ♪」 d(*>▽<)ビシッ
「褒める前に怒った方が…」(汗)

 Jがちょっと呆れていた。
 でも今の突っ込みは本当にナイススタイミングだったよ。

「ハ…ハハッ…」

 ギガたまが笑っていた。
 本当に可笑しかったみたいで目元に涙が浮かんでる。

「やっぱ面白いわ。……決ーめた♪」

 言うとボクを抱き上げる。

「わ」
「軽いじゃん」

 口元に笑みを浮かべて抱き上げた僕を見上げる。
 突然の行動にみんな目を丸くしていた。
 けれどもっと驚くことを言い出した。

「ここにいろよ、おまえ。オブジェでなく客としてな」
「「「「「「「「ええっっっ!?!?!?」」」」」」」」

 驚いたみんなの声がキレイにハモった。

「うん」
「よし。じゃーおまえ今日から俺の客な」
「いいんですかっ!? ギガ様っ! 真拳使いですよっ!?」
「んー、だってオブジェにするよか面白そうじゃん。龍牙、おまえ不服なワケ?」
「それは……! おまえも何かいえよ、パナ!」
「や、ギガ様が決めたことだし。クルマンは?」
「パナと同感」
「俺はおまえらと違って酷い目に合わされたワケじゃないし」
「この事なかれ主義者どもがっ!!」
「ちなみに僕はその子をオブジェにさせたくない派」
「私も女性をオブジェにしてしまうのは……」
「決まりじゃん♪」

 ギガたまは満足そうに笑っていた。

「よかったじゃん、ボウズ……じゃねーわ。おまえ、名は?」
「あ、ボクの名前は……」

 ギガたまから降りてボクは名前を言った。

 だよ」

 そしてみんなにお辞儀をした。

 よろしくおねがいします。










(ギガ)「ところでおまえら、始め来た時なんで手ェ繋いでたワケ?」
(J)「そ、それは…」
)「え? あれ拘束じゃなかったの?」
(詩人)「え、拘束だと思ってたの…?」
(みんな)「「「「「「いくらなんでもありえないからっっっ!!!」」」」」」





END


亮祐:管理人です。サイバー都市出会い編完結です。こうしてみるとソニック一言しか喋ってません。女子二人も存在なくなってる!
翔:書いたおまえのせいだから。
亮祐:最後にもう一つ。当サイトは詩人腹黒、龍牙ヘタレを奨励しております。
翔:今更だよ!
亮祐:ではこの辺で!


BGM:『見知らぬ惑星 1』/ボンバーマンジェッターズオリジナルサウンドトラック