Mix Dream

パナって印象弱くない?

 

 気が付くとそこは
「うわぁ……!」

 ありえない世界でした。





 見えるのは板をねじってジェットコースターのレールみたいにぐるぐるしたような無数の道。
 所々にドリフのコントで見る白黒の囚人服着た人の死体。
 かなり向こうの方でギュルルルって音たててる人。
 まだこちらに気付いてないみたい。

 これってどう考えてもボボボーボ・ボーボボに出てきたサイバー都市の天空処刑場だよね?
 ボクは確かいつも通りの日常を過ごしてた筈なんだけど。

「これが噂のトリップてやつかー」

 順応能力が高いボクはすぐに納得しました。
 普通ならなんでこんなことにっ!?て慌てるんだろうけどそうしたからってなんとかなるワケじゃあないしね。
 押し倒された時と一緒だよ。
 そういえばここの処刑人って……。

「誰だい?おまえは」
「あっ!おまえは―――!!」

 そうだ。ここの処刑人で頭に車輪つけてる電脳6闘騎士といえば―――

「誰だっけ?」

   ―――ビタンッ!!

 目の前の人が思いきり転んだ。
 これ絶対顔面直撃してるよ。

「おまえ電脳6闘騎士の俺の名を知らないのかっ!?」
「だって6人の中で印象弱かったし。絶望くんやスパーラビットの方が断然強いよ」

 でもホントなんて名前だっけ?
 首んとこまで来てるけど思い出せない。

「ちょっとまって。今思い出すから」
「ふっバカめ」

 あいつの名前は

「くらえっ!」

 確か

   ―――ギュルルルルルッ!!

 確か…

   ―――ギュルルルルルルルッ!!

   ―――ブチ

 

「うるせえええぇぇぇぇッ!!!」

   ―――バキャアアアァァァァッ!!!

「がはッ!!」

 キレたボクは奴にアッパーをかました。
 奴が勢いよくフッ飛ぶ。

「な…!俺を止めただと・・・!?」

 血を拭いながら驚いてる。
 けど、キレてる翡翠枇にそんなの関係なかった。

「テメ人が一生懸命名前思い出そうとしてんのにギュルギュルギュルギュルうっせぇよ家電会社その1ッ!  罰としておまえ今日から家電会社その1なッ!!」
「何ソレ!?」
「だって君、もう一人のと名前あわせたら家電会社になるから」

 むしろそこだけしか覚えてないんだけどね。

「フザけるなっ! 喰らえっ! 360度サイクロンッ!!!」
「無敵にして最凶の処刑手段キタ――――(゚∀゚)――――!!!!!!」

 コレ出すってことは相当キレてるってことだよね?
 ナマで見れたのは嬉しいけどあまり喜べる状況じゃあない。
 あ、でもここってボーボボの世界だよね?
 ――って、ことはもしかしたらボクにも真拳使えたりしてっ!
 さっそくやってみよー。

「何がいいかな……」

 それか一コだけなんてつまんないな。
 どうせなら一つの真拳で色んなの使えますみたいな真拳がいい。
 あ、そうだっ!

「モノマネ真拳奥義in鼻毛真拳奥義とろろフィールドッ!!」

   ―――バシャーーーッ!

「グバッ!!」

 撒き散らしたとろろに滑って見事に頭をぶつけた。
 手始めで出した奥義だったけど、まさか二度もひっかかるとは思わなかったよ、家電会社その1。

「真拳使いだと…! これならどうだっ! サイコボールッ!!」
「これがあったーーーっ!!」

 全パワーを吸い取られるっていうサイコボール。
 天の助はバイエルンになってたけどあれに当たったら流石にヤバイ。
 ふっ飛ばされる前に家電会社その1を止めないとっ!
 相手を拘束するような真拳…っ!

「………思いつけねぇよっ!」

 人間って焦るとほんとダメだ。
 前方から家電会社その1が近付いてきたっ!

「もらったぁっ!!」
「こうなりゃヤケじゃーーーっ!」

 自分で作っちまえっ!

「モノマネ真拳特殊奥義inオリジナル奥義超強力特大ゴキブリホイホイ召喚っ!!!」

   ―――ビタンッ!!!

「ブッ!!!」

 目の前に出現した特大ゴキブリホイホイに家電会社その1の車輪がくっつき、そのままねんちゃくシートへダイブ。
 背中や後ろ髪なんかが引っ付いて身動きが取れなくなった。
 よっしゃ、大成功っ!

「なっ、なんだコレはーーーっ!?」
「見ての通りゴキブリホイホイ。超強力っていっちゃったから多分カンタンには取れないかも……」

 とにかくこれでOK。
 安心したボクに家電会社その1の呟きが届く。

「まぁ、いい……。他の皆がギガ様の元へ運ぶさ……。真拳使いとあればさぞお喜びになられる……」

 そーいや真拳狩りやってんだっけ……。
 こうなったら……。

「証拠隠滅ッ!!」

   ―――ゴスッ!!

「ガバァッ!!」

 見事家電会社その1はオチた。
 今ここにいるは家電会社その1だけだからこいつを黙らせておけば何とかなる。

   ―――ブウンッ…

「へ!?」

 ボクの後ろに5つのモニターが現れた。
 それはボーボボで見たやつのようで。
 やっぱり何とかならなかったワケで。



 しかも何故か北の国からの純くん口調なワケで。



 そんな事を考えている間にボクの体は内一つに引きずり込まれていった。






END


亮祐:管理人です。もう一つのボーボボ連載夢小説へようこそ。原作沿いと違いノリだけでいきますのでこちらの方が更新が早いかと。念のためいっておきますが管理人はパナ嫌いではありませんから!でもキャラ薄いと思ったのも事実。ではこの辺で 。


BGM:なし