針の塔では地上管理室のモニタ−を見上げている男がいた。
その男は
「おまえは、本当に優しいんだな……」
炎、だった。
炎は今までの一部始終をモニターを使ってみていたのだ。
もちろん、カイと爆のことも……。
炎にはちゃんと分かっていた。
爆がどんな気持ちでカイを受け入れたのか。
爆がどんな気持ちで罪悪感と闘ったのか。
ちゃんと分かっていた。
だが
「今はいい。だがいつかその優しさは仇となる」
―――自分を傷付けることで
―――人を救おうとするやさしさは
心の奥底で許せない自分がいることを感じながら炎はその場を後にした……。
END
亮祐:正直、UPするのを忘れていました…。しかも続きを書くつもりだったのにそのネタの記憶が空ろです……。
翔:コラ。
BGM:なし