「どうして、毛狩り隊に入ったんですか」
切り出したのはビュティだった。
ボーボボ一行は3階へ向かう階段を駆け上がっているところだ。
は考え込むようなポーズをとって、そして応える。
「退屈だったから」
「そんな理由!?」
あっさりした理由にビュティは驚いた。
「いっとくけど、私毛狩りはしたこと無いわよ。負傷した毛狩り隊の奴らの治療をしてただけ。毛狩りの現場にも立ち会ったこと無いわ」
「………」
そう言うの背中をビュティが見つめる。
(でも、だからって…)
―――毛狩り隊に居るなんて。
ビュティには納得できなかった。
退屈だから。
そんな理由で毛狩り隊にいたことが。
「…ビュティちゃんにはまだ解らないでしょうね」
「独り永い時を生きるのがどれだけ退屈なのか」
ただの呟きだ。
それなのに、何故か解らないがビュティはその言葉に何かを感じた。
(さん…?)
それが何なのか聞きたかったが、自分の先を駆けるの背中を見ていると何故か出来なかった。
「………」
そんな二人の様子をボーボボはじっと見ていた。
「いっそ殺してえぇぇぇっ!!!」
「死にますよっ!?」
天の助にタワーブリッジを決めながら。
END
亮祐:管理人です。シリアスなのかギャグなのかわからないようにしてみました。
翔:なんで!?
亮祐:だってボーボボはギャグ漫画だからシリアス一直線にしたくなかったのです。ちなみに最後つっこみしてくれてるのはへっぽこ丸です。ではこの辺で。
BGM:月蝕グランギニョル/ALI PROJECT