都市 |
概要 |
アルストール帝国での都市の多くは城塞都市である。城を中心とし、その周りに住居や店が存在し、一番外側を城壁が囲むといった形になっている。まわりに壁をめぐらせる関係上、大国でも直径1km程、普通の都市で300mである。地方都市などでは、100m程の小都市(大きな町)が数多く存在する。
トラキア王国 |
神聖アルストール帝国属国のひとつで、幾つかの領主を支配している。大公は皇帝の親族であり、帝国からの影響はかなり強い。13の森から成る大森林地帯が存在ており、近年、リューンをショートカットするための街道を整備し始めている。
交易都市リューン
詳しくはリューンの項参照
シャノメン(「夕日の丘で」)
リューンから徒歩一日行ったところにある村。
薬草の村アダン(「鳥の歌が聞こえない」)
薬草の産地。冒険者の宿より東へ徒歩で二日。小さな村である。
薬草の森(「鳥の歌が聞こえない」)
アダンの北側に面している森。非常に豊富な薬薬草が採れ 、中にはこの森でしか採れない非常に珍しい種類もある。中心にある湖は五十年前に隕石が落ちた時に出来たもので、薬草が取れるようになったのもその頃から。
緑の都ヴィスマール(「鳥の歌が聞こえない」)
緑溢れる豊かな町。ワインの製造が盛んである。北東のリューンと中央公路で結ばれており、徒歩で5日ほどかかる。ここにも冒険者の宿は存在する。人口数千人の大きな町である。
デロゥキア山地(「竜殺しの墓」)
リューンから北東へ徒歩3日の場所にある。竜殺しの英雄、テンハーロの墓があるらしい。
トマック(「隠者の庵」)
リューンから北へ二日北上したところにある村。中央行路からは逸れている。
城塞都市アルエス(「アモーレ・モーテ」)
リューンから中央行路を三日北上したところにある町。城塞橋の城下町。主な収入源は城塞橋に赴任してる兵士がばら撒く金であり、歓楽街はちょっとしたものらしい。人口2千人弱の小さな町である。
セドック(「アモーレ・モーテ」)
アルエスへ行く途中の街道から一時間程脇道に逸れた所にある村。閉鎖された田舎の風習や因習の束縛が根強い。
宗教都市ラーデック(「教会の妖姫」)
城塞都市アルエスより西へ徒歩2日の場所にある宗教都市。北の山脈に囲まれている。各都市からの多くの巡礼者で賑わっている。現在の領主はウィルヘルム=デューネリヒト侯爵であり、その誇り高き精神は有名である。司教は清廉な多く、腐敗は少ない。だが最近、アロントから過激な異端審問官が任命され、過剰で理不尽な取締りを行っているらしい。人口は2万人弱の大きな都市である。
ヴェヒトファイエル山(「教会の妖姫」)
北にある山。侯爵の別荘が存在する。
トレアウッド(「森林警備隊」「怒れる者」)
リューンから南東へ2日行ったところにある都市。巨大な森林地帯が存在し、森林警備隊の本部がある。トレアウッドの住人にとって、森は生活の一部であり、同時に大きな脅威になっている(夜盗、猛獣、妖魔など)。領主の人望は厚く、町は順調に発達しているらしい。人口は1万人程度。
誘いの森
トレアウッドから南へ1日行ったところにある森。エルフとゴブリンが住んでおり、抗争を繰り広げているらしい。沈黙の森
リューンから東へ2日行ったところにある村。オークが住んでいるらしい。
アルカス村(火に魅入られし獣)
トゥルス領(トラキアの街道中腹)南部に存在する村。小さな村である。
熊の森(火に魅入られし獣)
別名、ウルスの森。かつて古エルフが住んでいたためか、魔物のいない、比較的安全な森である。
魔法都市カルバチア(「見えざる者の願い」「墓守の苦悩」)
ヴィスマールから南へ徒歩4日のところにある魔法都市。魔術師学連の総本部が設立されている。魔法使いの町のイメージが強いが、実際には町全体に魔法が行き届いているわけではない。ただし、街灯はコンティニュアルライトだったりするなど、アンバランスな面もある。比較的大規模な市営墓地が存在する。人口は2万人弱の大きな都市である。
魔獣の森コフィン(「見えざる者の願い」)
カルバチアの南の外れにある静かな森。魔術の触媒が多く採れる。
リエンツ(「エルム司祭の護衛」)
ザール領。トラキア最北東端の都市。帝国内部での国境紛争が起きている。人口2千人弱の小さな町である。
ロストック(「エルム司祭の護衛」)
リューンの北東、フェルデンから更に北東の山中に入った所にある小さな村。湖畔の僅かな平地と斜面を利用して造られた。風光明媚ではあるが、著しく辺鄙である為、別荘地には適さないだろう。
ケムニッツ(「エルム司祭の護衛」)
ロストックより更に北にある村。リエンツの近く。
メヘレン(「エルム司祭の護衛」)
フェルデンの真北にある村。ロストックから見れば真西にあり、比較的近い。
ブラウム村(フィロンラの花)
何の変哲も無い集落。リィナの故郷でもある。
賢者の選択亭(賢者の選択)
中央行路、西へ徒歩1日半のところにある宿場。
真銀の森
リューンから西へ徒歩7日行ったところにある森。トラキア最西端。ウッドエルフが住んでいるらしい。
外 |
帝国直轄領
アルスター帝国の直轄領。狭義の神聖アルストール帝国である。皇帝が完全な支配を及ぼせるにはこの地域だけである。皇帝や法王の居住地がある。
神聖都市アロント(「教会の妖姫」)
法王庁が存在する都市。帝国直轄領にあるものの、教会が自治権を持っており、どこの国家にも所属していない。人口3万を超す巨大都市であり、むしろ小国といっても良い。
城塞都市キーレ(「城塞都市キーレ」)
北方の蛮族と国境を接する城砦都市。
さらに北には蛮族の跋扈する荒野が続く。蛮族討伐で名を挙げようと、各地から猛者が集まる街としても知られ、蛮族との戦いを通じて独特の武術や魔法が伝わっている。辺境との境界線である城砦都市キーレは、一般人から見ると地獄同然に映る。実際、かなりの頻度で激しい戦闘が起きる為、生半可な実力では返り討ちにあうこと受け合い。"Go
to chile!"『ゴー・トゥ・キーレ』というスラングは『地獄へ堕ちろ』というニュアンスを持っており、有名。人口は8千人程度。
ヌクス村
リューンの遥か東方に位置する小さな村。巨大な川と湖が存在する。現在、塩害に悩まされているらしい。
城壁都市アレスブルク
帝国領最東端に作られた城壁都市。アクラ族から国境を守ることを目的とする。国境紛争地域だが、現在はアクラ族と休戦状態なので、少なからず交易がなされている。人口は9千人程度。
ディスキプリーナ王国
(「みえないともだち」)
帝国最北西端の国。
城塞都市シレーネ
帝国最北西端の都市。北部が海であるため、キーレに比べて守りは薄いようだ。
クロムエル王国
帝国北東部にある国。北の山脈は非常に険しく、蛮族ですら南進できない。
鉱山都市オストラヴァ
帝国内での多くの鉱産資源を供給する都市。ドワーフたちが鉱夫や鍛冶家、傭兵などとして活躍している。
アレンケ(「みえないともだち」)
イーサーン地方。リューンから西へ馬車で3日、徒歩1日行った場所にある村。かつて、メッカニア家が支配していたが、お家騒動で当主不在の時に異民族に接収され滅亡した。グリグオリグ修道院の廃墟があるらしい。人口数百人の村である。
ファローク王国
帝国最東端の地方。聖地エシュルンが存在する。
オルランド王国
アルスター帝国内で最大の力を持ち、皇帝ともしばしば対立している。魔法騎士団発祥の地でもある。
王国
帝国最北端にある国。周囲に林立する様々な小型都市国家との国境線をめぐる戦いに明け暮れている。
エンフィールド
気候は一年を通じて温暖な気候。世界の情勢がら孤立した、何の価値もない辺境の街。50年程前は王都の膝元に広がる衛星都市として栄えていたが、王都そのものが大規模な戦いに敗れてしまった時に辛うじて残ったのが現在のエンフィールド。街の外に点在する砂漠地帯の戦争の爪痕は、実は、かつての王都のなれの果てである。
アルフォンヌ炭坑
エンフィールドの市外にある炭坑。直径30メートル、覗き込んでも底が見えないほどの深さを持つ竪穴が大地に穿たれている。地下空間特有の反響の良さを利用して、コンサート用の特設スタジオが地下8層目に設置されている。竪穴内部の移動は縁にある蒸気式エレベーターを使用。
アルスター帝国外 |
ゼーゲ山脈
アルスター帝国北限に位置する山脈。南にキーレがある。
横断行路
アルスター帝国からハバール平原を通り、エルドラドへと続く交易路。旧文明時代に作られたらしい。
巨人都市ミネルバ(「巨人を駆る者」)
南部に存在する独立都市。セファル帝国と同盟を結んでいる。各ギルドが激しく対立している。太古の巨人が封印されているらしい。人口は1万人程度である。