美術の時間、何故か外で絵を描く事になった。
炎「と、言うわけで、今日の美術は外で写生をする事。
あぶない物や場所に近よるな。帰る時間になったら
必ず帰って来い。でないと置いて行くからな」
一同「ハーイ」
炎「では、解散」
一同、好きな所に行く。
爆「ここがピンクの故郷」
カイ「ずいぶんとノーテンキな所ですねェ…」
ピンク「ちょっと!人の故郷のわるくち言わないでちょうだい!」
アリババ「でもおかしの家って童話の世界みたいでかわいいv
爆ー、結婚したらアタシこんな家に住みたいわv」
爆「一人で住めッ」
アリババ「うッ 冷たい…」
デッド「楽しそうですね…」
一同「うわァァッ!!!」
ライブ「皆おもしろい顔ー♪」
カイ「だからイキナリ出て来ないで下さいッてば!」
デッド「どうして毎回毎回同じ登場のしかたをしている
のに慣れないんですか…?」
一同「慣れるわけないだろーがッ!」
ライブ「息ぴったりだね♪」
デッド「ところで皆さんは何を描くか決めたんですか…?」
爆「特に何も決めてないゾ」
デッド「でしたらあの木だけはやめて下さい…」
そう言って一本の木を指差す。
ピンク「あの木がどうかしたの?」
デッド「たいした事ではないんですが、親友に彼氏を
とられて、両親は交通事故で死去。おまけに
借金の保証人になっていたらしく、三千万の借金を
おしつけられて首吊り自殺をした男の霊が…」
アリババ「嫌ァァァッ!!!やめてェェェッッ!!!」
カイ「聞きたくないッ!!!聞きたくないッ!!!」
ピンク「アタシあの木から何度も実を取って食べたわァァァッ!!!」
爆「ちょっと待てェェッ!男の霊だとッ!?」
デッド「ええそうです…」
爆「男なのに…彼氏…?」
カイ「まさか…」
デッド「自殺した方は同性愛者だったんです…。
しかも彼氏をとった親友も…」
アリババ「嫌ァァァッ!!!アタシこの手の話に弱いのォォッ!!!」
ピンク「アッ…アタシの国にそんなのがいるなんて…」
ライブ「大丈夫?アリババちゃん、ピンクちゃん」
デッド「大丈夫じゃなさそうですね…」
爆「オマエが原因だろーが…」
カイ「とっ…とにかく気をとりなおしましょう…」
デッド「大丈夫ですか…?あぶら汗出てますよ…?」
ライブ「さっきデッドが“大丈夫じゃなさそう”って
言ったばっかじゃないか♪」
シルバ「さっきから何さわいでんだい?」
ピンク「あッ…シルバ先生…」
デッド「いえ、あそこの木の下に男の幽霊がいると
言ったら皆さんが勝手に大さわぎして…」
そう言ってまた指差す。
シルバ「あの木かい?たしかに何かの気配は
感じられたんだけどねェ」
デッド「三十年も前のですから、気配はほとんど
感じられないんですよね」
シルバ「さっさと成仏すりゃあ良いのにねェ」
ライブ「デッド、なんかこっち見てない?」
アリババ「ライブ、アンタも見えるの?」
デッド「うちの家系はどういうわけか霊感を
持っている人が多いんですよ…」
ピンク「損な家系ね」
シルバ「たしかにこっちを見てる。何か言いたそうに
してるけど、どうする?」(目をこらしてる)
一同「放っておくッ!!!!!」(キッパリ)
シルバ「だね、下手にかかわるとあぶないからね」
爆「ちょっと待て…」
デッド「どうかしましたか…?」
爆「デッド、オマエたしか幽霊はいないとか昔言ってたよな?
ならどうして見えるんだ?」
デッド「おやバレましたか…」
カイ「嘘だったんですか!?」(少し嬉しそう)
デッド「ええ…だいたいは…」
ピンク「だいたい…?」
デッド「自殺した幽霊かどうかはともかく
何かいるという事はたしかです…」
シルバ「デッドが言ってる事は本当だよ。
アタシが保障する」
ライブ「僕も♪」
一同「……」
デッド「では僕はこれで。ライブ行きましょう」
ライブ「うん♪」
爆「…アイツら何しに来たんだ…?」
ピンク「さあ…?」
シルバ「遊びに来たんじゃないのかい?」
一同「……」