ジバクくん

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  無題4  

美術の時間、何故か外で絵を描く事になった。

炎「と、言うわけで、今日の美術は外で写生をする事。

  あぶない物や場所に近よるな。帰る時間になったら

  必ず帰って来い。でないと置いて行くからな」

一同「ハーイ」

炎「では、解散」

一同、好きな所に行く。

爆「ここがピンクの故郷」

カイ「ずいぶんとノーテンキな所ですねェ…」

ピンク「ちょっと!人の故郷のわるくち言わないでちょうだい!」

アリババ「でもおかしの家って童話の世界みたいでかわいいv

      爆ー、結婚したらアタシこんな家に住みたいわv」

爆「一人で住めッ」

アリババ「うッ 冷たい…」

デッド「楽しそうですね…」

一同「うわァァッ!!!」

ライブ「皆おもしろい顔ー♪」

カイ「だからイキナリ出て来ないで下さいッてば!」

デッド「どうして毎回毎回同じ登場のしかたをしている

    のに慣れないんですか…?」

一同「慣れるわけないだろーがッ!」

ライブ「息ぴったりだね♪」

デッド「ところで皆さんは何を描くか決めたんですか…?」

爆「特に何も決めてないゾ」

デッド「でしたらあの木だけはやめて下さい…」

    そう言って一本の木を指差す。

ピンク「あの木がどうかしたの?」

デッド「たいした事ではないんですが、親友に彼氏を

    とられて、両親は交通事故で死去。おまけに

    借金の保証人になっていたらしく、三千万の借金を

    おしつけられて首吊り自殺をした男の霊が…

アリババ「嫌ァァァッ!!!やめてェェェッッ!!!」

カイ「聞きたくないッ!!!聞きたくないッ!!!」

ピンク「アタシあの木から何度も実を取って食べたわァァァッ!!!」

爆「ちょっと待てェェッ!男の霊だとッ!?」

デッド「ええそうです…」

「男なのに…彼氏…?」

カイ「まさか…」

デッド「自殺した方は同性愛者だったんです…。

    しかも彼氏をとった親友も…」

アリババ「嫌ァァァッ!!!アタシこの手の話に弱いのォォッ!!!」

ピンク「アッ…アタシの国にそんなのがいるなんて…」

ライブ「大丈夫?アリババちゃん、ピンクちゃん」

デッド「大丈夫じゃなさそうですね…」

爆「オマエが原因だろーが…」

カイ「とっ…とにかく気をとりなおしましょう…」

デッド「大丈夫ですか…?あぶら汗出てますよ…?」

ライブ「さっきデッドが“大丈夫じゃなさそう”って

    言ったばっかじゃないか♪」

シルバ「さっきから何さわいでんだい?」

ピンク「あッ…シルバ先生…」

デッド「いえ、あそこの木の下に男の幽霊がいると

    言ったら皆さんが勝手に大さわぎして…」

    そう言ってまた指差す。

シルバ「あの木かい?たしかに何かの気配は

     感じられたんだけどねェ」

デッド「三十年も前のですから、気配はほとんど

    感じられないんですよね」

シルバ「さっさと成仏すりゃあ良いのにねェ」

ライブ「デッド、なんかこっち見てない?」

アリババ「ライブ、アンタも見えるの?」

デッド「うちの家系はどういうわけか霊感を

    持っている人が多いんですよ…」

ピンク「損な家系ね」

シルバ「たしかにこっちを見てる。何か言いたそうに

     してるけど、どうする?」(目をこらしてる)

一同「放っておくッ!!!!!」(キッパリ)

シルバ「だね、下手にかかわるとあぶないからね」

爆「ちょっと待て…」

デッド「どうかしましたか…?」

爆「デッド、オマエたしか幽霊はいないとか昔言ってたよな?

  ならどうして見えるんだ?」

デッド「おやバレましたか…」

カイ「嘘だったんですか!?」(少し嬉しそう)

デッド「ええ…だいたいは…」

ピンク「だいたい…?」

デッド「自殺した幽霊かどうかはともかく

    何かいるという事はたしかです…」

シルバ「デッドが言ってる事は本当だよ。

     アタシが保障する」

ライブ「僕も♪」

一同「……」

デッド「では僕はこれで。ライブ行きましょう」

ライブ「うん♪」

爆「…アイツら何しに来たんだ…?」

ピンク「さあ…?」

シルバ「遊びに来たんじゃないのかい?」

一同「……」

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