「それはそうと赤石、おまえ死天王と邪鬼から赤飯もらったそうだな。おいしかったか?」
「「Σせ、赤飯っ!?!?」」
あの赤石先輩があの死天王と邪鬼から赤飯・・・。
想像も、つかない・・・。
「貴様、どこでそれを・・・」
「あ?江戸川からだぜ?“何かある度に自分に八つ当たりされる”って 相談された時に・・・」
「江戸川ーーーーっ!!!」
赤石の形相に松雄と田沢はビビッて思わずしがみ付き合ってしまう。
「だってその通りじゃないですかーーっ!特に赤飯のときは入院塔行きにっ・・・」
「一文字流斬岩剣っっ!!!」
「ギャーーーッ!!!」
斬岩剣を振り回す赤石から必死で逃げる江戸川のとばっちりで、他の二号生も死ぬ気で逃げる。
一瞬にしてその場は大混乱へと発展してしまった。
「おーお、やるねぇ」
「感心してる場合じゃないだろう・・・」
“その通りだ”と思いながら松尾と田沢はお互いから離れる。
「して真よ、赤飯とは?」
「ああ。赤石に好きな奴ができたんでその祝いにな。しかもその好きな奴は一号生筆頭の桃さ」
「それはめでたい」
「「ΣΣええっ!?!?!?」」
あの赤石が桃のことを・・・?
確か不純交遊っていけないんじゃあ・・・?
もう、ついていけない・・・。
◇◆◇◆◇◆
結局、江戸川がナマ殺しにされている最中に真と塾長自らが赤石を止めた。
江戸川は全治一ヶ月の重症だというのに塾へ戻ることも許されず、リヤカーで天愕塔山まで運ばれたという・・・。
END
亮祐:おつかれさま、松尾と田沢。やはり最後は赤石先輩。ところで不純交遊はいいのですか?塾長。
翔:おまえが訊くな。
亮祐:しかもリヤカーなんて物ドコにあったのだろうか・・・?
翔:だから・・・。