「…なるほど。そういうとこに」
桃の元へ真の顔が近付いていく。
「みんな惹かれるってワケね・・・」
完璧に、重なった唇。
「…気に入ったぜ。おまえのそういうトコロにな」
桃を含め、塾生達は目がテンになった。
「だあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
教室に富樫の悲鳴が響き渡った。「真教官ーーーーっっ!!!」「富樫っ!落ち着けっ!!」「気持ちはわかるが教官にはむかったらヤバイぞっ!」「大丈夫か?桃…」「…あ、ああ」 富樫が殴りかかろうとするのを松尾や田沢らが必死で食い止める中、Jが桃の気をかける。 流石の桃も呆けていた。「真、あれほど塾生に手を出すなと何度もいってるのになんできけないんだ…」
「気に入ったんだからしょうがねぇだろ」
「遥教官、まさか塾長と勝負してまで男塾に入ったのは…」
二人の会話に嫌な予感がして秀麻呂が質問をする。
「ああ。ハッキリいうと真はバイでな。真の好色による被害から塾生を守るためだ…」
「言い方が悪いねぇ、遥。両刃使いっていえ」
秀麻呂の肩がガクリと落ちた。
やっぱり…
訊いた事を後悔した。
「だが安心しろ。金輪際、手を出す気はねぇよ」
「本当だろうなっ!むぐぐっ!」
喧嘩腰な富樫に皆は慌てて口を塞ぐ。
「教官のいうことぐらい信じろよ。それに、手ェ出しでもしたらこっちが真っ二つにされるからな秀麻呂」
「確かにな秀麻呂」
そう言って二人の教官は廊下へと目を向ける。
塾生たちはその意味がわからなかった。
場面が変わって、二人が目を向けた廊下。
「スゴイもん見てしまいましたね、赤石さん・・・――って、赤石さんっ!?なんでバックに火がっ!?」
「(な、なんで赤石がここに…)」「(しかもなんか、燃えてるし…)」
江戸川と廊下にいた塾生達が、一号生教室の様子を見て突然燃え出した赤石で騒ぎになっていた。
(あの教官、卒業までにはコロス・・・!)
その火が嫉妬の炎だという事に本人以外で気付いていたのは、二人の教官だけだった。
END
亮祐:いや、ただ一番最後のオチが書きたかっただけ・・・。
翔:ヲイ。しかもわざわざこっちに移動しやがった。